2014年06月16日
音と香りは夕方の大気に漂う
私 「先生、CD拝聴させていただきました。先生の音楽に対する深い素養が感じられるというか、すばらしい出来だと感服しております。特に『ワタシハカナコサンダロウカ』には晩年のドビュッシーを彷彿とさせる一種独特の世界が築きあげられていましたが、先生ドビュッシーはお好きですか?」
先生 「彼とは幼年期によく遊びました」
私 「ドビュッシーが幼年のころですか、それとも先生が幼年のころですか?」
先生 「〝私たち〟が幼年のころです」
私 「ふーん。時代が合致しているわけですね?・・・ドビュッシーって幼年期もあの髪型してたんでしょうね」
先生 「そうです。何度も注意したのですが、髪型を変えなかったところに彼の失敗点があると思います」
私 「そうだったんですか。それは大変でしたね。ところで、前々回だったですか、食事についての具体的なご示唆をいただきましたが、カップラーメンについてはどうお考えですか?」
先生 「カップラーメンは私も好きです」
私 「あ、どうりで庭に空きカップがごろごろと・・・先生だったんですね」
先生 「半分は火星ちゃんの食べた分です」
私 「火星ちゃんも好きなんですか? そういえば火星ちゃん、マンション新しく買ったそうですけど、もうごらんになりましたか?」
先生 「見てはいませんが想像は容易くできます」
私 「やり手ですよねえ、あんなに若いのに。アウディ乗り回してアンダルシア一帯を行商して回っているという話ですが、先生と同じものを売ってるんですか?」
先生 「火星ちゃんはプラスチック製品が専門です。タッパー、ボウル、プラスチックのフォーク、スプーン・・・」
私 「そういうものの商いをしてマンションとアウディが買えるのなら、私も明日から職業がえしたいと思いますが」
先生 「『我がぼろ儲け』というマニュアル本、ちょうど出版したばかりなのでお分けします。いつものように8がけで」
私 「あ、おそれいります。領収書いりませんので」
先生 「たすかります」
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