猫、佐藤花那子に語る

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僕って美男・・・















  

私「今日は先生のご講義を聞けるということで、ショウガクッキー焼いてきました。
始めていいですか？・・・」

先生「ごほごほ」

私「はい、マイク入ってます」

先生「まず、すべての生きるものは青猫、赤猫、青犬、赤犬の4種類に分かれることを理解しなくてはならない」

私「すべての生物がですか？」

先生「すべての生物がです」

私「その分類からいくと、私なんかはどれになりますかね」

先生「それをじぶんで考えぬくのが生きて、死ぬということである」

私「えっじゃあそれがわかったときが私の死期ということになりますか。だとすると、あんまり考えない方が長生きするのでは．．．」

先生「そういうことも言える」

私「それを延長して解釈するとですね、結論に達しなければ永遠に生きつづけるということにもなりますが」

先生「そうです・・・ぽりぽり」

私「あっショウガクッキー、やっぱりお好きだったんですね。早起きして焼いてよかった。・・・ところでどうして猫と犬、青と赤でなければいけないのですか」

先生「猫には鎖骨があり、犬には鎖骨がない。青には緑があり、赤には緑がない。」

私「先生は青猫と赤猫のどっちですか？ なんとなく青猫っていうイメージがありますが。萩原朔太郎、好きなんですよね。ちょっと病的で」

先生「猫でありながら青犬、赤犬に分類されるものもいる。われわれ三毛は青と赤の観念を超えた領域に存在している」

私「あ、それってちょっと選民ぽくないですか？」

先生「選民は赤、自民は青」

私「？？？ 政治的な意味合いがあるんですか？ 左は赤、右は青っていうのはいくらなんでも単純すぎますよね？」

先生「政治はこの大原則を反映した単なる影に過ぎない。左は鏡に映すと右になる」

私「あっ先生、ずるい。」


―ペンキ塗り立て 注意―