猫、佐藤花那子に語る

私　「火星ちゃんがミラノのスカラ座でバレリーナ（主役）としてデビューすると聞きました。おめでとうございます」

先生　「また変なものに手、もとい脚を出したようです」

私　「またあれですか、おばちゃまの口ききですか？」

先生　「いえ、おばちゃまは今それどころではないので今回は月のおじちゃまが動いてくれました」

私　「月のおじちゃま？」

先生　「ローマ法皇のことです」

私　「あっだからスカラ座なんですね。火星ちゃんがトウシューズとチュチュでポーズしてるサイン入り写真プレゼントしてもらったんですけど・・・火星ちゃんがヒューマノイド（２本脚タイプ）だとは知りませんでした」

先生　「人前では４本脚で歩いているので知っている人は少ないようです」

私　「子煩悩な先生にしては珍しく火星ちゃんが生後すぐに私の手に委ねられたのでスポイト入り山羊ミルクで私が彼女をお育てしたわけですが、私のようなはしために育児を委任されたのはやっぱりあれですか、火星ちゃんがヒューマノイドだからですか？」

先生　「というよりはあの子が成長した暁には私に対抗してくることがわかっていたので育児を放棄したのです。ヒューマノイドといえば私もプロトタイプのヒューマノイドです。上の修正なしの写真を見てもらえばわかると思いますが」

私　「わっ本当だ・・・ずいぶん器用なヒューマノイドですね。２本脚って後ろ脚２本なのかと思い込んでましたが」


先生　「初心者によくある勘違いです。現在のヒューマノイドは複雑な過程を経て、左後ろ脚と左前脚を脚として歩くようになりました。そのことは聖書にもちゃんと書いてあります」

私　「ということは身体の一部が90度回転したわけですか？？？」

先生　「したわけです。私は獣・ヒューマノイドなので２本脚でも４本脚でも歩くことができますが、人が見ていないときには脚を２本格納しています」

私　「すごっ先生の偉大さを改めて実感しました。ということで今晩はちらし寿司でいかがでしょうか」

先生　「しいたけこってり甘めに味つけてください」

私　「へへえっ（土下座）」